糖質制限ダイエットは失敗しやすい!?原因と理由を徹底解説

ダイエット

現在コロナ禍で在宅ワークや自宅での生活が長くなり、注目され続けているダイエット。

その中でも女性に人気のダイエットが糖質制限ダイエットではないでしょうか?

糖質の代わりにケトン体をエネルギー源とし、脂肪を燃焼させる一般的な糖質制限ダイエットから、1食当たりの糖質量を20〜40グラムに抑え、1日の糖質摂取量を70〜130グラムに抑える「ロカボ」と言われる方法まで、さまざまな種類の糖質制限ダイエットが開発されています。

今回の記事は糖質制限ダイエットは失敗しやすい原因と理由を徹底解説していきます!

ですがその前に、糖質制限ダイエットの仕組みをみなさんはご存知でしょうか?

「なんとなくは知ってるけど詳しくは知らない」
「実は全くわからない…」

上に当てはまる方もたくさんいると思いますので、まずは糖質制限ダイエットの仕組みから解説していきます!

糖質制限ダイエットとは?

糖質制限ダイエット 食事

人間は日中活動するためのエネルギーを糖質から作り出しています。

しかし糖質からエネルギーを変換する際に、血糖値が急激に上昇しやすい特性があるのです。

そこで血糖値が急激に上昇するのを抑えるために「インスリン」と呼ばれるホルモンが分泌されます。

このインスリンは血糖値の上昇を抑える代わりに体内の糖質を脂肪に取り組む働きをしています。

しかし、インスリンがたくさん分泌されるとその分、脂肪に取り込まれる糖質も多くなります。

糖質が多く脂肪に取り込まれると、さらに脂肪が蓄えられてしまうのです。

そこで考え出されたダイエット方法が糖質制限ダイエットです。

糖質の摂取をできるだけ減らし、インスリンの働きを抑制することで、体内に脂肪を取り込ませないようにするのです。

では糖質を制限してしまうと、人間はどのようにしてエネルギーを作り出すのでしょうか?

糖質の代わりにエネルギーに変換されるのが、脂肪なのです。

脂肪をエネルギーに変換するので脂肪が減少し、体重が減る。

ここまで説明した仕組みが糖質制限ダイエットの内容になります。

ですがこの糖質制限ダイエット、やり方を間違えると非常に失敗しやすいダイエット方法であることをご存知ですか?

糖質制限ダイエット 脂肪

なぜ糖質制限ダイエットは失敗しやすいのか、その原因と理由を徹底解説していきたいと思います。

糖質制限ダイエットが失敗しやすい原因は?

ローカーボダイエット 食べ物

「糖質制限ダイエットとは?」で書いた通り、糖質制限ダイエットを始めた当初は体重が非常に落ちやすいです。

しかし大半の人は1,2週間すると体重が減らなくなり、ダイエットに挫折してしまいます。

それはなぜでしょうか?

正解は「開始当初は脂肪ではなく水分量が減っただけ」だからです。

ダイエット 水分

脂質やタンパク質と比べると、炭水化物には約3倍の水分量が含まれています。

ですから、炭水化物ダイエットを行うと同時に、体の水分量も普段より3倍近く減少してしまうのです。

「炭水化物ダイエットを開始して3日ぐらいで体重が2〜3キロ落ちた!」
「見た目がシュッとして変わった!」

上記の経験がある方は、ただ単に体の水分量が減っただけということになります。

ダイエット 体重落ちない

そして1,2週間たつと、体内から水分が抜け切っているため、体重が減少しなくなります。

ほとんどの人はこの時点で「体重が減らなくなった、、、」と挫折してしまい、結果的に糖質制限ダイエットをやめてしまうのです。

水を抜くという点では速く効果が出ますが、脂肪を減らしたいと考えているのであれば、糖質制限ダイエットは失敗しやすいダイエット法になります。

糖質制限ダイエットが失敗する理由とは?

ダイエット 食事制限

ここまで糖質制限ダイエットの仕組みや失敗しやすい原因を解説してきました。

ここからは糖質制限ダイエットが失敗する主な理由を7つ書いていきたいと思います。

失敗する理由① ダイエット期間が短い

ダイエット 日数

ダイエットは一般人の場合、1ヶ月で2〜3キロしか減りません。(ダイエットのプロですら5キロが限界だと言われています)

たかが1週間程度で「体重が全然減らない、、、」と悩む方は、圧倒的にダイエット期間が短いのです。

初めにも説明した通り、糖質制限ダイエット開始当初は体の水分が抜けて体重がすぐ落ちます。

しかしその後は体重が落ちにくくなるので、グッと堪えてダイエットを継続する必要があるのです。

ですがどうしても甘いものや、お米が食べたくなりますよね、、、

そして我慢できず、結果的に糖質制限ダイエットを諦めてしまう人が後を絶たないのです。

日本の食文化には炭水化物が多く含まれているので、糖質を我慢し続けることは日本人にとって非常に難しいと言えるでしょう。

失敗する理由② 1日の摂取カロリーを超えてしまっている

カロリー

いくら糖質をカットしても、消費カロリーよりも摂取カロリーを超えてしまうと太ってしまいますよね、、、

糖質をカットしてしまうと、どうしても甘いものや味の濃いものが食べたくなってしまいます。

そして1日の消費カロリーを気にせず、脂質やタンパク質を必要以上に取り過ぎてしまうのです。

是非皆さんに覚えておいて欲しいことなのですが、炭水化物とタンパク質は1グラムあたり4キロカロリーしかありません。

それに対し脂質は1グラムあたり9キロカロリーもあるのです。

「糖質を取らない分、脂質を少し多めに取ろう!」と思っている方は、注意しながら1日の摂取カロリーを決めてくださいね。

失敗する理由③ 運動をしていない

ダイエット 運動

みなさんに強く言いたいこと、それはダイエットと運動は同時進行しなければいけないということです。

糖質制限ダイエットに限らずダイエットをする方は多く見かけますが、同時に運動をしている人は非常に少ない印象です。

なぜダイエットと運動を同時進行しなければいけないのでしょうか?

理由は食事制限だけでは脂肪だけでなく、筋肉も減少する可能性があるからです。

筋肉が減ってしまうとさらに脂肪がつきやすい体になり、さらにリバウンドしやすい体になってしまうのです。

糖質制限ダイエットを経験した方の中にも、ダイエットをやめてからリバウンドした方も多いのではないでしょうか?

糖質制限ダイエットは正しい知識を学んで実践しなければ、いとも簡単に失敗してまうダイエット法なのです。

失敗する理由④ 糖質を無意識に摂取している

ダイエット 食事

ご飯やパンなどの炭水化物を抜いていても、ドレッシングや調味料の中にたくさんの糖質が含まれていることがあります。
(もちろんデザートやお菓子にも)

糖質制限ダイエットはできるだけ糖質をカットし、体内のエネルギーを糖質から脂肪に切り替えるダイエット方法です。

少量でも糖質をとってしまうと、いつまで経っても体内のネルギー変換が行われず、結果的にダイエットに失敗してしまいます。

何か料理をしたり、コンビニ等でご飯を買うときは成分表を見る癖をつけ、糖質に気をつける必要があるでしょう。

失敗する理由⑤ 便秘になる

便秘 糖質制限

初めでも説明した通り、炭水化物はタンパク質や脂質と比べて、約3倍もの水分量があります。

炭水化物を抜いてしまうと、体内の水分量が減少してしまい、便秘を引き起こしてしまうのです。

さらに炭水化物には便通をよくする食物繊維を多く含むものが多いですので、同時に食物繊維も足りなくなってしまいます。
(白米や玄米、パンなどに多く含まれている)

ですので糖質制限ダイエットの場合、意図的に水分を多く取る必要があるのです。

どれくらい取ればよいかと言いますと、1日に最低でも2リットル以上の水分が必要だと言われています。

なかなか厳しいですよね、、、

水分の摂取量から考えても、糖質制限ダイエットは難しいのではないでしょうか?

失敗する理由⑥ ストレスを強く感じる

ダイエット ストレス

「え?ストレスが糖質制限ダイエット失敗の理由になるの?」
みなさんもそう思いますよね。

そうなんです、ストレスによって糖質制限ダイエットが失敗しやすくなるのです。

その理由は「コルチゾール」にあります。

ストレスが溜まることでコルチゾールというホルモンが分泌されます。

このコルチゾールがストレスを緩和させようと、脂肪をおおく蓄えようとする働きを行うのです。

その働きの1つが「偽の空腹感を誘発させてしまう」効果です。

偽の空腹感のせいで、ついつい近くにあるお菓子に手が出たり、ご飯を食べ過ぎてしまうのです。

ダイエットを始めると食べたいものが食べられないので、どうしてもストレスが溜まりすくなります。

さらに日本人は甘いものなどの糖質が大好き。

ダイエット おにぎり

糖質制限ダイエットは日本人にとって通常のダイエットよりも、さらにストレスが溜まりやすいダイエットになってしまうのです。

糖質制限ダイエットを行う場合はストレス発散方法をいくつか持っておくことをオススメします。

失敗する理由⑦ チートデイを自分で勝手に決めてしまう

チートデイ 糖質制限ダイエット

みなさんも「チートデイ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

ダイエットを継続していると、ある一定の期間で体重が減少しなくなってしまいます。

これは人間のホメオスタシス(恒常性)という特性によるものです。

人間は変化を嫌う生き物なので、体が現在の体重を維持しようと代謝を引き下げようとしてしまうのです。

代謝を無理やり引き上げるために、大量の炭水化物を取り入れてホメオスタシスを打破する、これをチートデイと呼ぶのです。

チートデイを行う理由を知らず、多くの人が勝手にチートデイを取り入れるケースが後を経ちません。

チートデイの頻度は早い人でも1週間に1度程度です。

体重が微量ながら減少しているにもかかわらず、2,3日程度で「チートデイにしちゃお!」なんて言ってると、いつまで脂肪は落ちません。

「体重が2,3日停滞しているなぁ、、、」と感じたら、そのときはチートデイを取り入れてみてください。

まとめ

いかがでしたか?

糖質は正しい取り方さえすれば、体に非常に良い栄養素です。

しかし、十分な知識がないまま糖質制限ダイエットを行なってしまうと、かえって肥満の原因になってしまうのです。

テレビや雑誌の情報をうのみにせず、しっかり知識を取り入れてからダイエットを実践しましょう!